9月30日(月) 10月に賭ける
造作本格化のT邸、日中は大工さんに現場に呼ばれ、いっぷくタイムもご一緒。
大工さんとの呼吸も合ってる、彼らの流れを止めてはならぬ、まだ未決箇所多いがまずは
足繁く通うべし。
週末よりどうも体調不良。HP更新も苦痛、何も思い浮かばず・・・
今月のテーマ、集中しましょうだったが、最後にコケタ。
懲りずに10月に賭ける。問題先送り。
9月27日(金) 福井工大4年生の五十嵐さんへ
高校のはるか後輩にあたる、福井工大4年生の五十嵐さんに当HP見ての感想いただく。
メールにてお返事しようかと思ったが、本日のコラムを贈ります。

建築家を目指すという君の言葉にその覚悟、純粋さ、夢をとても感じる。
それを言える学生、実はいないいんだ。ほんの一握り。100人に1、
2名でしょう。
庄内での建築家像も理解しているようですね、そうそんなもの残念ながら当地には無いんです。
私も20年ほど前、上京、進学して初めて建築家、設計の世界を知ることになりました。
それまでは全く知りませんでしたし、その道に出会い見つけた瞬間の喜びを今も持ち続けているんです。
正直庄内を離れてよかったと思ってます。でも出ていくときからいずれは地元でとの思いでしたし、
実際に修行時代を経験し、建築家になるとは自分のアトリエ(事務所)を開設し、
自分の名前のもとに仕事することだとわかり、今この地に飛び出しているわけです。
4年生とのこと、ボスを捜すのか、大学に残るのか知りませんが、建築家目指すんだから今の就職難
あまり関係ないですね。就職じゃなく修行なんだから。
ちなみに当方アルバイトから所員として拾われた経験者。
好きな建築家とのご質問あったが、学生時代の初期に雑誌で気になった建物の作者というのが
いまだに好きですね。
内藤廣氏・84年のデビュー作ギャラリーTOMが記憶に鮮明。90年代からの活躍はご存知でしょう。
渡辺明氏・一連の住宅が学生の頃から気になる。素材感が好きです。
そして元ボスの大宇根弘司・好きというよりも尊敬してます。今は建築家協会会長の責務を負うが、
作家像ではない社会のための建築家像をたたき込んでくれた。

常に「建築家って?」と自問自答し、このコラムも書いているが、やはり志した原点をいつも
思い起こさずにはいられないので、今回五十嵐さんのメールを契機に自身にも問うてみました。
この世界結構狭い、どこかで会うこともあるでしょう。それでは。
9月26日(木) 佐賀町エキジビット・スペース

朝日新聞記事、佐賀町エキジビット・スペース(食糧ビル)が解体されるという。
私が上京した83年にアートスペースとしてのオープンだが、この初回企画展にいっている。
中庭形式のこの古い建物は数々のドラマでも使用されているようだが、隅田川の永代橋のたもと、
交通の便も悪いためか、いつも人かげもなくひっそりとしているその存在が気に入り、
休日ぶらりと出かけ、あの中庭でボーとしてくるのが好きであった。
思い出の建築空間。
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